特定の団体や立場に偏らない、市民本位の市政を、市民の手に取り戻すのは今しかない!
そんな、強い志と揺るぎない決意のもとに結集した前職議員7名―「チェンジなんたん」の思いを受け、大いなる決断をもって立ち上がってもらった市長候補・西村好高氏が、三選に挑まれた現職・西村良平氏に対し、2千百票余りの大差をもって勝利。新たな南丹市長として選出されました。
これまで、二度にわたり挑戦してもなお打ち破ることができなかった農協関係をはじめとする強固な組織基盤の牙城を、ついに崩し得た意義は極めて大きく、令和8年3月15日は、まさに南丹市政史に刻まれる一日となりました。選挙本部の一員としてこの選挙戦を担わせていただいた者として、これに勝る喜びはありません。ここに至るまで、共に戦っていただいた多くの方々に、心より感謝を申し上げますとともに、この喜びを分かち合いたいと思います。
本選挙における最大の争点は、「サステナ・リビング構想事業」の是非にありました。将来にわたり市民に過重な負担を強いるおそれがあり、かつ市民の理解と要請を得ているとは言い難い事業に対し、27億円もの巨額の公費が投じられ、特定事業者に利益が集中する構図を内包する本事業を、何としても阻止すべきであるとの強い思いのもと、好高候補を支持する市議会議員候補6名と連携し、共に戦い抜いてきました。
2月議会終了後には、本事業に一貫して反対してきた「チェンジなんたん」の9名が、市内各地域において市政報告会を開催し、その危うさと問題点を丁寧に訴えてきました。また、選挙期間中においても、市議候補者との合同個人演説会を各地で重ね、多くの市民の皆さんに来場いただいたことは、本事業に対する関心の高さを如実に示すものです。
こうした状況を受けてか、対立候補は本事業を「一旦リセットする」と表明し、争点からの転換を図りました。さらに、子育て支援や教育施策を次々と打ち出しましたが、その財源の裏付けは明らかにされず、従来進めてこられた財政健全化方針との整合性にも疑義を抱かざるを得ませんでした。福祉分野を含む歳出削減を強く訴えてきたこれまでの姿勢との乖離は大きく、市政運営の一貫性という観点からも、看過し得ないものがありました。
また、水道基本料金の減免や商品券配布といった施策についても、既に国の交付金を活用して多くの自治体で実施されている事業であり、本来は速やかな実施が求められる性質のものです。
このように選挙戦を通じてさまざまな政策が提示されましたが、私たち「チェンジなんたん」が真に問い続けてきたのは、個別事業の是非にとどまるものではありません。特定の立場や団体に依拠する市政運営のあり方そのものを問い直すことであり、「サステナ・リビング構想事業」は、その象徴的事例にほかなりません。
4月30日から、新たに市政を担う西村好高新市長は、「市民本位で、しがらみにとらわれない市政の実現」を基本姿勢に、目指すべきまちの姿として「人づくり循環都市・南丹」を掲げています。
合併から20年を過ぎた南丹市は、人口減少や若者流出、地域活力の低下といった課題に直面しています。しかしながら、本市には、高等教育機関の集積、医療・福祉基盤の充実、市民協働の実績、そして豊かな里山と水環境といった、全国に誇り得る資源が存在しています。これらの資源が十分に結び付けられ、まちの力として活かされてこなかった点こそが、これまでの課題でした。
今求められているのは、新たな施設整備ではなく、既存の資源を有機的に結び直し、市民とともに次代にふさわしいまちの姿を描き上げていくことです。人が育ち、人が挑戦し、人が地域を支え、その営みが次世代へと受け継がれていく―そうした「人が循環するまち」の実現です。
人口減少という現実を直視しつつも、その中にあってなお持続可能で、誇りをもって暮らせる南丹市を築くことこそが、新市政に課せられた使命であると考えます。その実現に向けて掲げられた5つの柱――
1.住んでいることに誇りを持てる南丹
2.不便ゆえに離れることのない南丹
3.資金・仕事・人材が市内で循環する南丹
4.市民とともに築く開かれた南丹
5.地域で支え合い、安心して暮らせる南丹
これらの理念のもと、誇りを取り戻し、暮らしを守り、未来を切り拓く南丹の実現に期待したいものです。
厳しい財政状況の中にあっても、ふるさと納税の拡充や企業誘致の推進、土地利用の見直しによる定住促進などを通じて自主財源の確保を図り、子育て支援や福祉サービスの維持向上に取り組まれることを強く望むものです。
最後に、市民との対話を基軸とした市政運営を掲げる新市長の確かな実行力と指導力に大いなる期待を寄せるとともに、南丹市が誇りと希望に満ちたまちとなることを切に願うものです。

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